********************************************************************* [分子科学会速報17-113] 第28回量子系分子科学セミナーのご案内 ********************************************************************* 速報発信者:米原丈博(理化学研究所 計算科学研究機構) 第28回量子系分子科学セミナーのご案内 皆様 (クロスポストご容赦願います) 理化学研究所 計算科学研究機構 量子系分子科学研究チームの 米原丈博と申します. 以下の通り,第28回量子系分子科学研究セミナーを開催致します. 今回は, 東京大学の山下雄史先生より, 分子動力学シミュレーションによる タンパク質分子認識と分子デザインの研究についてのお話を頂きます. ご興味をお持ちの方は,是非ご参加下さい. 日時:10月2日(月) 13:30-14:30 場所:理化学研究所 計算科学研究機構C107会議室 〒650-0047 兵庫県神戸市中央区港島南町7-1-26 http://www.aics.riken.jp/jp/map/ 講師: 山下雄史 氏 (東京大学) 題目: 分子動力学シミュレーションによるタンパク質の分子認識の研究: 分子デザインへの挑戦 要旨: 分子動力学(Molecular Dynamics: MD)法は、この20年間において、方法論・ モデル(力場)の発展と「京」に象徴される計算機性能の進歩により、 現実の分子ダイナミクスをシミュレートする力を持つようになってきた。 もちろん、古典的な力場モデルを使う限りにおいては、MD法は分子軌道法・ 密度汎関数法の持つ電子レベルの情報の大半を考慮していないのであるが、 大規模・長時間の現象を記述するには有効な手段である。 実際、タンパク質系においては、全原子レベルの力場モデルはタンパク質の 振る舞いを良く説明するミニマルモデルとしての地位を確立してきている。 したがって、全原子レベルのMD法は分子と生命・材料のマクロ現象を橋渡しする 重要な位置付けにあると考えており、我々自身、創薬・材料開発に資する分子設計を 目指して全原子MD法を活用したタンパク質や構造材料の理論的研究を進めている。 本セミナーでは、創薬と関係が深いタンパク質の分子認識に焦点を当て、現在の 全原子MD計算の精度や問題点について議論する。また、タンパク質-タンパク質界面の 構造変化と結合に伴う自由エネルギー・エントロピー・エンタルピーの変化との 関係性について最近の研究事例を紹介し、分子設計への展望についても議論したい。 [ 外部からお越しの方へ ] 入構カードを受け取る必要があります。量子系分子科学セミナーの参加者である旨を、 次の世話人の名前いずれかと共に受付までお伝えください. 内線 (8441):中嶋隆人 (8447):米原丈博 言語: 日本語 問い合わせ先: 中嶋 隆人 (nakajima at riken.jp) ********************************************************************* 分子科学会速報 発行:分子科学会 http://www.molsci.jp/index.html 速報投稿規程等は下記をご覧下さい。 http://www.molsci.jp/bulletin.html *********************************************************************