Molecular Science誌も合計4巻になりました

第二期編集委員会(H 8年9月1日~H 10年8月31日)により “Molecular Science” Vol.3Vol.4が公開され、計4巻のWeb Journal になりました。新しく加わった巻号では、若い分子科学研究者や学生の皆さんに向けて、Archives記事 (AC0011, AC0012, AC0013) を大橋信喜美氏、山崎勝義氏、生駒忠昭氏に御願いしました。その紹介 Salon 記事 (A0030, A0035) を今城尚志氏に御願いして、掲載いたしました。これまでのアクセス回数が圧倒的に多いArchives公開事業が今後ますます発展することを願っています。また、分子科学会奨励賞受賞者の受賞記念総説 (A0031, A0032) を掲載して、2009年度分子科学会奨励賞を受賞された長谷川淳也氏と山本浩史氏の研究を紹介いたしました。今後も、新進気鋭の研究者がその研究を発表する場として多いに活用されていくことを期待します。また、若い学生諸君に向け新しい分子科学研究を紹介するために、菅原正氏、鈴木健太郎氏、相沢慎一氏のお三方にReview記事 (A0033, A0034) を御願いいたしました。最後に、2008年5月開催第2回分子科学会シンポジウム招待講演者Prof. Jean-Claude Rayezによる英文総説”Transition State Theory: a reaction dynamics tool applied to gas-surface reactions “をReview記事 (A0029) として掲載しました。この記事は企画委員会との連携事業によるもので,今回が初めての試みでした。今後 “Molecular Science” が、分子科学の発展を支える若い研究者にとって、基礎から最先端までの情報を受信し、また発信できる場になってほしいと思います。

2010年8月31日
第二期編集委員長 加藤 立久