「分子科学」とは、多種多様な分子やその集合体が示す性質や機能を理解し活用しようという学問です。その「分子科学」を探求する研究者の集まりが分子科学会であり、現在約1500名の個人会員と24社の賛助会員を擁しています。分子科学会の中核となる行事である分子科学討論会は、会員はもとより、広く「分子科学」に興味をもつ研究者が集まり、最新の研究成果を発表し、活発な議論を行う場です。例年1000人以上が参加し、発表講演数は600~800件に上ります。招待講演、奨励賞受賞講演、優秀講演賞・優秀ポスター賞の選定、高校生によるポスター発表、企業展示、懇親会なども実施されます。このような討論会を通して「分子科学」という学問が毎年深化し、拡大しています。皆様も是非第19回分子科学討論会にご参加いただき、新たな「分子科学」を発見していただきたいと思います。
2025年2月
分子科学会第10期会長 中井 浩巳